末期の水(まつごのみず)


末期の水(まつごのみず)とは、危篤の際や臨終の直後に、故人の唇を水で潤す儀式のことです。脱脂綿やガーゼを新しい割り箸などに巻き、水を含ませて行います。医療的な意味はなく、故人が渇きに苦しまないようにという願いが込められた儀礼です。
末期の水はいつ、どこで行われるか
末期の水は、病院での臨終直後に行われることが多い儀式です。ただし院内での対応は病院ごとにルールが異なり、その場で行えない場合もあります。その際は、ご遺体を安置施設や斎場の安置室へ搬送したあとに改めて行うこともあります。
斎場の式次第そのものには含まれず、納棺前の準備段階として扱われるのが一般的です。行う順番には慣習があり、配偶者、子、孫と、故人と血縁の近い人から順に水を含ませていきます。
斎場の安置室を利用する場合、面会できる時間帯が施設ごとに決められていることがあります。前橋市や八王子市など、地域によって安置室の運用は異なるため、事前に葬儀社へ確認しておくと安心です。
末期の水にかかる費用と行うタイミングの目安
図:末期の水が行われるまでの流れ
| 1.危篤 | 医師が判断/ご家族が病院へ集まる |
| 2.臨終 | 病院が死亡確認/可能であれば末期の水を実施 |
| 3.搬送 | 葬儀社が寝台車で安置施設や斎場へ搬送 |
| 4.安置 | 斎場の安置室で待機/末期の水を改めて実施することも |
| 5.納棺 | 葬儀社と遺族が立ち会い、末期の水を経て納棺へ |
末期の水に使う脱脂綿や割り箸、水を入れる茶碗などは、多くの場合、葬儀社が用意する消耗品として基本プランに含まれます。含まれる範囲は葬儀社によって異なるため、見積もりの際に確認しておくとよいでしょう。
直葬・火葬式や一日葬など、式の形式にかかわらず行われることが多い儀礼です。一般的には危篤時から臨終直後、遅くとも納棺前までに行うのが目安とされています。
斎場によっては安置できる時間帯や搬送の段取りが決まっているため、末期の水を行うタイミングも自然と限られてきます。事前に流れを把握しておくと、ご遺族が慌てずに対応できます。
関連する用語
末期の水と合わせて、湯灌、死化粧、枕飾りといった儀礼についても触れられることがあります。これらはいずれも、納棺までの間に故人を整えるための儀式です。詳しい内容は、葬儀用語集のページでもご確認いただけます。
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